車買取業者の選び方
「家族が増える」「車検切れ」「新しいモデルが出た」 など愛車との別れが現実的になってきた時、真っ先に"俺の愛車っていくらで売れるんだろう?"と頭によぎりますね。
そしてCMや広告でおなじみの「車買取専門会社」を連想すると思います。
ただ、実際に買取会社を探してみるとインターネットで「車買取」と検索しただけで何十社も出てきて「本当に高額で買い取ってくれる会社はどこなんだ・・」と迷ってしまうでしょう。
当サイトでは車買取の仕組みや高額査定のポイントと共に、買取実績や口コミなどさまざまな角度から買取業者を比較し、厳選したオススメ業者をご紹介していきます。
長年大切に乗ってきた愛車を手放すのですから、1万円でも高く売りたいものですよね。
車の売却なんて普通の方はそう頻繁にあることではありません。
過去17年に渡り車査定業界で働いていた経験を活かし、皆様のお役に立てたら嬉しく思います。(業界内の秘密も暴露してますので、車買取業者からは嫌われる記事かもしれませんね・・)
おすすめ買取業者
どの業者も基本的な仕組みは同じですがそれぞれに強みや得意分野があります。
「ズバットは150社から最高額買取会社を選出する一括査定式」
「ガリバーは巨大な自社ネットワークを活用した高額査定」
「買取業者を上回る画期的な新サービスNEXTSTEP」
など各社の特徴をまとめていますので、じっくり比較してみてください!
150社から比較する
運営会社 | 株式会社ウェブクルー |
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入力に掛かる時間 | 2分 |
ポイント | 登録している買取業者は150社以上 |
- ズバットの特徴
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ズバットは愛車の情報(車種・型式・年式・走行距離・色など)を入力すると、一斉に複数社へ査定を送りその中から最も高額査定をした業者へ売却することができるという仕組みです。
買取業者は有名どころから、ある車種やカテゴリに特化した専門業者まで多岐にわたり、その登録買取業者数は150社にものぼります。
簡単な入力で比較できるので、有力な2.3社に絞って実際に実車を見せて査定額の交渉をするという流れで効率的に複数社比較を行うことができます。フリーダイヤルでの問い合わせ窓口がありサポートも充実している点も評価できるポイントですね。
通販業界大手の
運営会社 | 楽天株式会社 |
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入力に掛かる時間 | 3分 |
ポイント | 充実のレビュー機能と楽天ポイント特典! |
- 楽天オートの特徴
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ネットショッピングでお馴染みの楽天ですが、実は中古車一括査定サービスも展開しています。
通販事業で培った口コミ・ユーザー評価のフィードバックサイクルのノウハウで業者選定に過去のユーザー評価が活かされている点はさすが一流IT企業のサービスです。
TOP画面で郵便番号と排気量の2点を入力するだけで、郵便番号から割り出した住所へ出張査定可能な業者一覧が表示されます。
ガリバーやラビットなどの大手から【◯◯モータース】、【●●自動車】など中小の地元中古車屋までが網羅されています。
さらにこのリストのうち、査定を依頼したくない業者があればチェックを外すこともできるので「過去に嫌な思いをしたことのある業者」などにはデータが送付されないように配慮されています。
また、成約で楽天ポイント3000点がもらえるなど楽天ユーザーにはちょっとした嬉しい特典もありますので同じ査定をするなら利用してみる価値アリですね。
買取実績で選ぶなら
運営会社 | 株式会社ガリバーインターナショナル |
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入力に掛かる時間 | 2分30秒 |
ポイント | 買取り実績NO.1 |
- ガリバーの特徴
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車を売ろうと思った時に真っ先に頭によぎる業者がCMや街道沿いの看板などでお馴染みの同社ではないでしょうか?
【車買取り実績NO1】とあるだけに、初期段階からかなり強気な買取り額を提示してきます。
下取りに出すにしても、他社に売るにしても「ガリバーの査定無しに相場を語ることはできない」というくらい不動の存在です。まずはガリバーの査定額を見てそれを基準に比較を進めて行くのも有効な手段だと思います。
買取りからその車を現金化するまでのスピード感は同業の私から見ても脱帽で「さすが!」の一言です。
高額査定で定評があるので「何社も比較するのは面倒くさい!」「時間がない!」などで1社に絞る場合でも推奨できる会社です。
車査定の仕組みとカラクリ
TVCMをはじめ、ラジオ・新聞・電車の吊り広告などさまざまな媒体で広告を打ちまくっている車買取専門業者達。
でもちょっと不思議ではないですか?
彼らは「買取専門」で営業しており販売にはあまり力を入れていません。
それなのに、巨額な広告費を掛けてまで車を買いあさりたいわけです。
実際に「中古車安く売ります!」なんていうCMはほとんど見かけませんし、普通に考えればこんな強気に買い取りを続けていたら数ヶ月で潰れてしまうのではないか・・と心配になりますよね。笑
実はココに自動車市場特有のカラクリがあるのです!!
最近では元社員が高額売却術を紹介するサイトなどもあり、多くの方が業界の仕組みをしっていることとは思いますが、
買取業者やディーラーで顧客から買い取られた車は大きく分けて2つの方法で中古車として再び店頭にならびます。
一つ目は、買い取った車を整備・クリーニングして再び自分の店で売りにだす方法です。
これは当たり前といえば当たり前ですね。リサイクルショップと同じ原理です。
そして2つ目は「オートオークション」へ出品するという方法です。
ご存知の方もいるかもしれませんが、オートオークションと呼ばれる中古車業者専門の会員制オークションが存在し全国で買い取られた車がこのオートオークションへ出品され、中古車販売業者が落札し、それらが店頭に並ぶというものです。
寿司屋がネタを市場に仕入れに行くように、中古車屋もこのオークション会場へ”商品の仕入れ”に来ているという訳です。
会場は港周辺などで広大な敷地にびっしりと車が並んでおり、その取引数は一日10,000台を超えることも珍しくありません。
そして、現在日本で出回っている中古車の9割以上は後者のオートオークション経由で出回っている車両になります。
ここまで聞けばピンとくるでしょうか。
買取専門業者はユーザーから大量に買い取ったクルマを即日オークション会場へ持ち込み現金化するのです。
オートオークションでは月に数百万台が取引されるためその落札履歴を研究することで、車種・年式・色・走行距離などからその車が"いくらで売れるか"を誤差数万の高精度で予測することができます。
買取業者達はユーザーからその落札想定価格以下で買い取り、次の日にはオークションで出品します。(業界では落札想定価格の70~80%で買取りを行うのが相場です)
売れる値段がわかっているから買取額と落札価格の差分が利益になる。
すなわち「買えば買うだけ確実に儲かる!!」という素晴らしいシステムなのです。
買取業者達が莫大な広告費を掛けてあなたの愛車を狙いに来る理由をご理解いただけたでしょうか。
総合的にお得な売却方法を考えましょう
車の売却=買取専門業者という選択肢の他にも手放す方法があります。
最もよく比較されるのが、ディーラー下取りです。
ディーラー下取りとは、車を乗り換える際に自動車屋が前の車を買取り、新しいクルマの価格から相殺するという買取り方法です。
特にメーカー系の販売店では有効な手段で、彼らは店の全体売上の他に車種ごとの販売台数ノルマがあります。(コレを達成しないと親会社からの評価が下がり、販促費予算などが回ってこなくなるので販売店は皆必死でノルマ達成に徹するわけですね)
「値引きさえできれば売れるのに」
販売員は口をそろえてこう言いますが、過度な価格競争に陥らないよう親会社からは「値引き幅」の制限をキツく言われています。
値引きによるアプローチができないのであれば「下取り価格」を盛ってお客さん側の実質負担を下げるのです。
販売店は販売台数が増え、表面的には成績優秀店と評価され、ユーザーは新たなクルマの負担額を抑えることができるということです。
「下取り」は特に発売したての新車購入時に有効な手段です。
例えば、走行10万キロオーバー・15年落ちの不人気車などは車査定に出してもオークションで売れないので正直「鉄くずレベル」の金額にしかなりません。
しかし、下取りでは店側が赤字覚悟で買い取ってくれるケースも少なくありません。
このように必ずしも車買取専門業者がお得!という話でもないので、焦らずに両者を比較してより条件の良い方で売却するとよいでしょう。
最新中古車情報&車豆知識
最後に「えっ、この値段で?」と驚くような穴場的中車種やちょっとした車の豆知識をコラム形式でご紹介していきます。
次の車の検討や予備知識として参考いただけたら嬉しく思います。
仕事の合間を見て定期的な連載をしていきますので、是非ご一読ください!
1月12日更新
おすすめの軽自動車 BEST3
第1位 「スズキ ワゴンR」
軽自動車の王道として不動の地位を確率しているワゴンRは走りや燃費はもちろん居住性や実用性も全て兼ね備えた最強の1台とも言えます。
コンパクトにも見える外観でも、実際の室内に入ると乗用車よりも広く感じる後部座席が最大の特徴で、シートを倒せばトランクスペースの積載性も抜群です。
ターボエンジン車を選べば非力感もなく、ゆとりの車高を確保しつつも走りも安定しています。
最近のモデルでは燃費性能の改善が著しく、エネチャージ(回生ブレーキ)搭載モデルがおすすめです。
現行のFZ2WDのCVTモデルではJCO8モードでリッター32.4kmを達成して、数年前までは考えられないような圧倒的な低燃費性能を誇ります。
・新車価格 107万円~150万円
・中古車相場 5万円~120万円
燃費の進化が激しい軽自動車では、高年式の中古車を選ぶのであれば、新車を購入してしまう事もおすすめです。
数年型落ちになるだけで、燃費性能は大きく変わり、購入後のランニングコストや売却時に高額査定を期待できる事を考えれば充分に中古車から新車に路線変更して検討する価値はあります。
・中古なら3代目(MH21S)がおすすめ中古車でワゴンRを探すなら新型プラットフォームが採用され、現行モデルにもキープコンセプトとされている3代目(MH21S)がおすすめです。
古びれた印象もなく、このサイズで走りが大幅に改善されたのも3代目以降です。
2003年~2008年まで製造され、中古車相場も前期モデルであれば30万円~50万円ほどで充分程度良好の中古車を探せます。
・ターボ搭載モデルを選ぶか難しい車種ワゴンRはNAエンジンモデルでも大きなストレスなく走る事ができますが、ターボ搭載モデルを選べばよりゆとりのあるスポーティーな走りを手に入れる事ができます。
古い中古車を選ぶ場合は故障が少ないNAモデルがおすすめですが、それぞれのエンジンで賛否両論が非常に分かれてくるモデルと言えます。
第2位 「ダイハツ タント」
乗用車の軽トールワゴンのパイオニア的存在のダイハツタント。
バンベースの軽ワゴンとは違い、フロントエンジンを採用して、室内空間の高さを最大限発揮したタントは2003年の販売開始から大きな反響を呼び、最近では他社も積極的に参入している、今最も勢いのある軽のジャンルといえます。
そのタントが大ブレイクしたのが2007年販売開始の2代目で、外観はキープコンセプトで一見大きな違いがないものの、ドアが運転席側は前後ヒンジドアに対して、助手席側のみリアスライドドアという、それまでの常識を打ち破った変則5ドア車に変貌を遂げました。
更にユーザーの度肝を抜いたのが、助手席側は軽初のセンターピラーレスのミラクルオープンドアを採用。
年寄りや子供がいるファミリー層から絶大な支持を集めました。
現行モデルは2013年にフルモデルチェンジを行い3代目に移行していて、両側スライドドアでスライド幅を拡大・室内のフルフラット化などの実用性の改善が行われました。
センターピラーレスは助手席側となり、運転席側は通常のセンターピラー付きスライドドアとなっています。
ダイハツで大人気のイースシステム搭載で燃費もJCO8モードでリッター28kmと大幅に改善されています。
・新車価格 120万円~150万円
・中古車相場 10万円~120万円
せっかくタントに乗るのであれば、センターピラーレスのミラクルオープンドア搭載モデルを選びたい所です。
実際に軽自動車でスライドドアが必要になるので助手席だけの事が多いので、新型の両側スライドドアに比べても不必要な装備もなく、運転席側も後ろ席にはヒンジドアで乗り降りできますので実用性が高い1台となっています。
他社メーカーでも軽トールワゴンのラインナップが増えた事や現行モデルが3代目に以降した事もあり、値落ちの幅も広がってきています。
車両価格で50万円くらいのモノを選ぶと、走行距離も許容範囲内の程度の良い中古車が流通するようになります。
ヒンジドアの初代モデルでは一気に中古車相場は安くなりますので、極端に安い中古車を見たときはミラクルオープンドア搭載モデルか?と走行距離・修復歴をしっかりチェックするようにしましょう。
・ターボ搭載車がおすすめタントの車体になると、NA車では非力感が強くなってきます。
街乗りだけでも上り坂でエンジンが唸る事もあるので、できればターボエンジン車を選ぶようにすると快適に運転する事ができます。
タントに限らず軽トールワゴンであれば、同じ事が言えるのでターボエンジン車がおすすめです。
中古車で選ぶ時はなるべく小まめにオイル交換している履歴がある車が理想となります。
第3位 「ダイハツ ミライース」
第3のエコカーのコンセプトがすっかり定着したミライースは2011年の発売時にはそれまでの軽自動車の常識を覆す、ガソリンエンジン車でリッター30kmという低燃費を実現。
エンジンやミッションなど各種に最先端技術を導入して実現した低燃費システムのイースシステムを初導入されたモデルで、時代の最先端を行く新型車にも関わらず、車両価格は79.5万円~という通常のミラよりも安い価格設定で大きな話題を呼びました。
低燃費車が高く評価されるエコブームの中で発売された事もあり、大ヒット車となったミライースは発売から3年以上経過した事で中古車のタマも増えてきて、新車で買っても安い注目の1台となっています。
・新車価格 80万円~120万円
・中古車相場 50万円~90万円
最近ではトールワゴンなど、室内空間が広い軽自動車が人気となっていますが、軽ボンネットバンや軽セダンと呼ばれるこのサイズでも大人4人充分に乗車する事もでき、日常生活に最低限必要な積載性もあります。
ムーブやワゴンRなどのワンサイズ大きい規格に比べて全高が低くなるので、立体機械式の駐車場にも対応するなど、利便性も向上します。
車体も軽くなるのでNAエンジンでも充分な走行性能を誇り、エンジンスペック以上のパワーのゆとりを感じる事ができます。
ミライースの登場までは、一時期人気が薄れたカテゴリーの車ではありますが、元々軽自動車に乗るメリットを考えるとミライースは非常にバランスが取れたコストパフォーマンスも優秀な最強の1台とも言えます。
・今後価格の下落も期待できる中古車相場現在はまだ中古車相場は割高感がありますが、この先タマ数は増え、現行モデルはJCO8モードで35.2kmまで改善されている事を考えれば、もう少し待てば中古車相場は更に下落する事も考えられます。
初期モデルと比較しても実用燃費で比べれば大きな違いもなく、充分に満足できるスペックとなっています。
また新車価格自体も安いので、ワゴン車の軽の中古車を検討している人も、ミライースのサイズでも用は足りないか?という事をもう一度見直して、サイズ面で問題ないのであれば、ミライースやライバル車のアルトエコの新車を検討してみるのもオススメです。
長い目で見てランニングコストも中古の軽ワゴンを買う事と比べれば大幅に改善できるでしょう。