中古自動車査定士とは？
中古自動車査定士とは、一般財団法人日本自動車査定協会（JAAI）が実施する中古自動車査定士技能検定に合格した者に与えられる資格で「小型車査定士」「大型車査定士」の2種類の資格があります。
このうち乗用車に関連するのは小型査定士の方になります。
受験資格は、
- ①自動車運転免許（普通免許）を保有している。
- ②自動車の販売又は整備の経験が半年以上ある。
- ③協会が指定する研修を修了する。
の3点です。
普通免許保有のハードルは高くありませんが、自動車業界に従事していないと取得できない資格になります。ですので少なくとも実務で自動車に関する知識のベースがある者が対象となっています。
3点目のJAAIが実施する研修は3日間のカリキュラムが組まれており、実車を前にした実践講習も行われます。
そして、試験ですがこれは年に2回全国各地の会場で実施されます。
テスト内容はまず技能検定試験として筆記試験が行われます。
- 代表的な試験項目
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中古自動車査定制度
中古自動車査定基準
同細則・加減点基準
自動車の構造
機能・取扱い
保安基準
自動車に関する法規
その他査定に関する事項
さらに、実施に試験官の前で模擬査定を行う実技試験と続きます。
晴れてこの試験に合格したら、JAAIへ「中古自動車査定士」として登録を行うことでオークション会場などで査定を行うことができるようになるわけです。
この資格自体はそれほど難易度の高いものではなく、特別な資格ではありませんが、自動車の査定についてひと通りの基礎知識を持っているという証です。
実施に私も査定士の試験内容だけでは現場の全ては把握できないと感じています。
個々さまざまな環境で長年使用されてきた車を査定するにはそれなりの経験とノウハウが必須になります。
最近は車種・年式・距離などから導かれるデータのみで評価額が提示される便利なシステムが普及していますが、やはり最後は「人の目」です。経験を積んだ査定士ならその車を見るだけでオーナーが「どのような使い方をしていたのか」「どんな場所に駐車されていたのか」「どれだけ愛情を掛けて扱われてきたか」が手に取るようにわかります。
売るにしても買うにしても上辺だけの知識ではなく、車を熟知したスタッフがいる店舗にお世話になりたいですよね。
