【ベンツ VS BMW】 300万以下SUV編
ベンツ代表:GLK(X204 2008年~)
概要
全長:4,550mm
全幅:1,840mm
全高:1,670mm
ホイールベース:2,755mm
車両重要:1,860kg
エンジン:ガソリンV6(日本仕様車)
排気量:3.0L~3.5L
新車価格:600万円~700万円
BMW代表:X5(E70 2007年-2013年)
概要
全長:4,860mm
全幅:1,935mm
全高:1,775mm
ホイールベース:2,935mm
車両重要:2,220kg
エンジン:ガソリン直列6気筒・V型8気筒
排気量:3.0L~4.8L
新車価格:800万円~1,100万円
中古車相場
ベンツGLK(X204)
【例】
平成21年式(2009)
GLK300 4マチック
走行距離:2万km~4万km
中古車相場:270万円~320万円
BMWX5(E70)
【例】
平成20年式(2008)
X5 3.0si 4WD
走行距離:5万km~7万km
中古車相場:270万円~320万円
中古車相場について
両車ともタマ数は少なく、程度の良い中古車であれば300万円を大きく超える物も多いです。
例に挙げたモデルくらいですと300万円前後で程度の良い中古車も狙える傾向があります。
X5の方がタマ数は若干大目ですが、車格が一回り大きい為全体的な中古車相場は高めとなっています。
デザイン
ベンツGLK(X204)
GLクラスの弟的存在でプレミアムコンパクトSUVというジャンルになります。
SUVらしさを強調したデザインでありながら、大きすぎず街中でもフィットします。
角ばったデザインでAピラーが非常に角立っているのが特徴。
フロントグリルには近代車らしくエッジの効いたデザインとなっていて、丸みを帯びた車が主流になっている現在でも古っぽいという印象は出さずに、男らしさも出ている。
好き嫌いで分かれるデザインでもありますが、コアなファンが非常に多い傾向もあります。
日本仕様車はドイツ本国のノーマルよりも2インチ大きい19インチホイールを履いているのも魅力です。
BMW X5(E70)
X5はBMW初のSUVであり、開発のきっかけには1996年に英ローバー・グループを買収したという経緯もあります。
2代目のE70は初代からのキープコンセプトとなっていて、適度な丸みをもたせつつ迫力満点のデザインとなっています。
初代ではBMWらしさあるヘッドライトだったのに対して近代のBMWらしさを残しつつも他のモデルとは一味違った印象を与えるフロントマスクとなっています。
特にフロントバンパーは立体的なデザインとなっている事が強い迫力の要因にもなっています。
リアやサイドからのフォルムも立体感が強い個性的なデザインで、シルエットでX5だという車種を見分けやすいのも特徴。
従来のただ角ばっていたり、丸みだけを強調したSUVとは一味違ったデザインとなっています。
走行性能
ベンツGLK(X204)
SUVでありながら街乗りでもフットワーク走れる車。
日本仕様は国内でも高い評価を得ている7AT採用で低速から高速まで快適に走る事ができます。
3.0Lモデルではこの車体を動かすのに231馬力では少ない印象を受ける人もいますが、トルクが30.6kgあり、出だしのギア比が国内仕様では非常にスムーズ。
街乗りではまるで国産車を乗っているようなストレスのないゴー&ストップ走行も可能で、速度を出せばドイツ車らしい安定性があります。
BMW X5(E70)
後期モデルではターボエンジンが主力となりましたが、300万円以内で買える程度の良い中古車となると現状では前期モデルとなってしまいます。
3.0Lと4.8Lがあり、車格も大きい為3.0Lでは少しフワフワした加速となり物足りない印象もあります。
中古車相場では金額の開きが少ないので、おすすめは4.8Lモデルとなります。4.8モデルではパワーは申し分なく、低速から高速までストレスなく加速します。
車体が大きく車高も高いですが、運転してみると見た目からは想像ができないくらい低速域ではマイルドな設定となっていて、安定性も高く大きい車に乗っている印象はありません。
街乗りでも充分に実用性がある車だと言えます。
4WDは電子制御のX Driveが採用され、ステアリングも車速感応式の電子制御アクティブステアリングと充実の装備となっています。
居住性
ベンツGLK(X204)
GLKのKはドイツ語で「Kurz」(クルツ)の頭文字で短いという意味を含めています。
ベンツの中ではGLクラスよりワンランク下のコンパクトSUVに分類されてBMWとはどちらかというとX5よりもX3と比較される事の方が多い。
室内空間を比較という意味では当然X5の方がゆとりはあるが、GLKが狭いという訳ではなく、外寸から見ても上手に作られていて、角ばったデザインの強みもしっかり活かしている様子。
運転席・助手席だけではなく、後部座席も余裕を持った大型シートを採用していて大人が5人乗っても決して窮屈な印象はありません。
街乗りにも強い足回りでボディー剛性も高いので、乗るシーンを問わず乗り心地は申し分ない内容です。
BMW X5(E70)
外寸だけで見れば、7シリーズを上回る全幅があり、SUVならではのしっかりしたフレームとなっていますが、室内空間も充分すぎるほどの 広さがあります。
GLKと居住性だけで比べれば文句なしでX5がリードしています。
タマ数は非常に少ないですが、オプションで3列シートの設定もあります。
外寸だけで見れば3列シートでも充分に対応できそうな大きさではありますが、SUVと3列シートという事で3列目は大人がゆったり座れる居住性までは確保できていません。
自立した子供が乗るファミリーカーとしてならオススメできるといった内容です。
アフターパーツ
ベンツGLK(X204)
車種自体が歴史の浅い車種で、純正でもAMGの設定がないモデルです。
アフターパーツが全くないという訳ではないですが、ほとんどの車がノーマルのまま乗られている車種でアフターパーツは非常に少ないです。
BMW X5(E70)
シュニッツァーやHAMANNなどからアフターパーツが出ています。
BMWのアフターパーツとして定番のアルピナはSUVの車種には弱くホイールのみ用意されています。
セダンやクーペに比べるとラインナップは少ないですが、SUVの中では充実している方でカスタム性も高い車種です。
総評
予算内で収まり大きさが気にならないのであれば、X5がおすすめ。
GLKは間もなく車名を変えてデザインも一新するとの噂が出ていますので、個性的なデザインの現行モデルは場合によっては中古車相場が下落する可能性もあります。
もし価格落ちが目立つようであれば、おすすめしたいですが、購入時期として現時点では少し見極めが必要です。
車自体は、7ATの採用など日本仕様は本当に日本国内の環境にマッチする設定となっていて、扱いやすくバランスの取れた名車です。