レクサス3兄弟の底値
値落ちしない中古車として有名なレクサス。
中古車相場は高くても所有するステータスは高く、購入後も値落ちしづらい事を考えれば他のメーカーよりも多少値段が高くても中古車を購入する価値は高いです。
今回は、タマ数が増えてきた主要3グレード(LS・GS・IS)を底値で買い叩く相場と狙い目情報を紹介しましょう。
LSシリーズ(F40・2006-)
概要
レクサスの最高級グレードに位置するLSのベースとなる車はセルシオです。
2006年発売開始の4代目以降はレクサス限定ブランドとなり、従来モデルはベンツのEクラスやBMWの5シリーズと比較される車格でしたが、この4代目LSからはSクラスや7シリーズと対抗できる車格・装備にパワーアップされています。
せっかくレクサスのLSを購入するのであれば、セルシオとは差別化された4代目以降で検討すると良いでしょう。
ボディーは通常のタイプよりも全長が16cm長いロングモデルを設定。
4代目発売の翌年2007年にはエンジン5,000cc+ハイブリッドシステムによるモーターアシストで6,000ccクラスに対抗できるLS600hとLS600hLを発売しています。
LS最大の特徴は量産乗用車では世界初となる「シーケンシャルシフト付き8速AT(8 Super ECT)」の搭載で、国内でも海外でも幅広い用途でストレスがない走りが可能となります。
スペック
全長:5,030mm(標準) 5,190mm(ロング)
全幅:1,875mm
全高:1,465mm(AWD1,475mm)
ホイールベース:2,970mm(標準) 3,090mm(ロング)
エンジン:4,608cc(V8)
最高出力:385PS(AWD367PS)
最高トルク:51kgf-m(AWD48.2kgf-m)
新車価格:770万円~1,600万円
中古車相場:200万円~1,200万円
ズバリ底値は200万円!!
2013年にメジャーチェンジを行いましたが、フルモデルチェンジは行っていませんので初期モデルも未だに現行車と捉える事ができます。
ロングやハイブリッドモデルもありますが、底値を狙うなら圧倒的にオススメはLS460の標準ボディーです。
よほどの車好きでなければ、16cmの差があっても標準とロングの違いを人目で見極められる人は少なく、エントリーモデルでもLSの名に恥じない豪華装備で所有する喜びは必ず実感できます。
全国の中古車相場を見る限り、底値は200万円。
極端に200万円を割り込む中古車は何か問題点があると軽快した方が良いです。
200万円前後の中古車になると走行距離は10万km~20万kmになる事が多いですが、先代の30型や同モデルのトヨタ版30セルシオでも30万km以上平気で走った。という報告も多い丈夫な車です。
購入時に大きな故障がなく、20万kmを大きく超えていなければ、まだまだ現役で走れると見てよいでしょう。
GSシリーズ(F190・2005-2012)
概要
2005年に日本国内でレクサスブランドが開業し、第一弾のデビュー作となったのがGSです。
レクサスとしてのGSでは3代目となり、初代・2代目はトヨタのアリストにあたります。
当然、中古車で狙うなら2005年発売の国内正規レクサスモデルの3代目を狙うと良いでしょう。
アリストよりも一回り大きくなり3代目からはベンツのEクラスやBMWの5シリーズと対抗できる車格となりました。
2006年にはレクサス初のハイブリッドモデルを追加するなど、世界的に需要が高いセグメントでメーカーも注力している グレードになります。
なお、現行モデルは4代目がデビューしています。
スペック
全長:4,830mm
全幅:1,820mm
全高:1,425mm(4WD1,435mm)
ホイールベース:2,850mm
エンジン:4.6L・4.3L(V8) 3.5L(V6)
最高出力:315PS~347PS
最高トルク:38.4kgf-m~46.9kgf-m
新車価格:500万円~800万円
中古車相場:100万円~500万円
ズバリ底値は100万円
型落ちとなっていて、3・5LのV6エンジンの設定があるGSシリーズはレクサスの中でも値落ちが大きい車種と言えます。
初期型の低グレード車は100万円前後で流通して、程度の良い中古も多い傾向があります。
元々新車購入するユーザーでヘビーユーザーはLSに流れる傾向もありましたので、前期モデルでも走行距離が比較的少なく
相場も安い中古車が多いのが特徴。
全体的に中古車相場が高めなレクサスの中では狙い目となります。
中古車相場は150万円~200万円ほどで出ていますが、タマ数が非常に少なくなります。 尚の前期型のハイブリッドモデルはモーターをターボチャージャーのように使うパワー志向のハイブリッドとなっていて、経年劣化による衰えも懸念されますので、ハイブリッドよりはLSと同じエンジンを積んでいる大排気量モデルがオススメとなります。
ISシリーズ(GSE2型・2005-2013)
概要
日本におけるレクサスブランドとしてはGSとSCと同時発表されるが発売は1ヶ月遅れた国内レクサス第3弾となります。
ISの中では2代目で初代モデルはトヨタのアルテッツァになります。
2代目より、高級感を高めベンツのCクラスやBMWの3シリーズに対抗できるコンパクトセダンとして生まれ変わりました。
日本国内では2.5Lと3.5Lの2種類のエンジンを搭載していて、敷居の低いレクサスブランドとして人気を集めました。
2013年にフルモデルチェンジを行い現行モデルは3代目となっています。
派生モデルでV85リッターエンジンを搭載したスポーティモデルのIS-Fやコンバーチブル2ドアクーペモデル(オープンカー)もあります。
スペック
全長:4,575mm
全幅:1,795mm
全高:1,430mm
ホイールベース:2,730mm
エンジン:2.5LL・3.5L(V6)
最高出力:215PS~318PS
最高トルク:26.5kgf-m~38.7kgf-m
新車価格:400万円~520万円
中古車相場:100万円~300万円
底値は100万円・3.5リッターモデルもおすすめ
GSよりも下のグレードになりますが、維持費が安いレクサスとして中古車でも人気が高く、中古車でも値落ちが少ない傾向があります。
中古車の底値はGS350とあまり変わらず、ISの中でも350と250であまり中古車相場が変わらないのが特徴です。
前期モデルであれば、自動車税・重量税などの割増も見えてくる時期の中古車だけに、250を狙いたくなる気持ちも分かりますが、せっかくレクサスに乗るのであれば、同じ価格の余裕があるエンジンの3.5Lモデルもオススメです。
同じV6エンジンで故障リスクも高くなく耐久性も2.5Lモデルよりも高く評価できます。併せてGSシリーズの中古車も検討してみるのもオススメです。
2.5Lモデルは多少予算を上げて走行距離少なめの中古車を探すと良いでしょう。