300万円以下・300馬力以上のマッスルカー特集
「マッスルカー」それはまさに男の憧れです。
「ブモーーーン!ブモフォフォフォーーーーーン!」
周囲にいる人の耳をつんざくような轟音を高鳴らせ、ハイウェイを疾走する高出力マッスルカー。ガソリン代、部品代、車検代、税金などの維持費を考えれば「オーナーになったら苦労するだろうな」と思いつつも捨てられない男の夢ですね。
何といっても強烈なトルクでちょっとアクセルに足を乗せただけでも、スーっと加速していく感じはハイパワーエンジンのクルマに乗った人でないとわからない快感がありますよ。
そして馬力やエンジンだけでなく、マッスルカーの高級車然とした「ただものではない存在感」が何よりの魅力です。
1980年代に交通事故車が多発したことから国産280馬力規制というものが、業界により自主的に設けられていました。
これにより日本のマッスルカー市場は縮小せざるをえない歴史がありましたが、ホンダのレジェンドの登場などにより徐々に自主規制は撤廃されました。
欧州車に押され気味だった高出力マッスルカー市場は今後活性化する兆しがありますが、くれぐれも危険な運転だけは絶対にやめてくださいね。
そんな高級マッスルカーも中古車市場を見渡せばニューモデルの影に隠れて密に値崩れしており、お得に買えてしまうこともあるんです。
第1位メルセデスベンツ
E55AMG(2002〜2006)467馬力
メルセデスベンツの中でも別格の存在である「AMG」
E55は3世代目EクラスのW211をベースモデルとしてスペシャリティーカーです。
5.4LのV型8気筒エンジンの476馬力というマッスルぶり。
通常のW211Eクラスが2002年から2009年まで展開されていたのに対して、E55AMGは2002年から2006年までの展開です。
それ以降から2009年までは後期型としてE63AMGに移行しています。
その影響を受けてか前期型であるE55は中古車市場でE63に比べてかなり割安で購入できるようになっています。
夢のマッスルカーも200万円以内で購入できるなんてことも…。
2004年式・5.0万キロ・219万円
2006年式・5.5万キロ・298万円
2005年式・8.4万キロ・179万円
第2位JAGER XJR
(2003〜2010)406馬力
ジャガーが誇る最高ランクのFセグメントセダンであるXJ。
そのハイグレード&スポーティモデルであるXJRはスーパーチャージャー仕様の406馬力を誇ります。
水冷V型8気筒エンジンの4.2L仕様でジャガーの中でも最高ランクのハイパワーユニットです。
新車価格1000万円をくだらないジャガーXJRですが2003年から2010年までのモデルに関しては中古車市場で驚くほど値下がりしており、手頃にマッスルカーを手に入れたい人にとってお求めやすい値段になっています。
特に2003年から2005年までのXJRに限っては200万円あれば十分におつりが来るまでの価格で販売されています。
高品質✕ハイパワーなジャガーですが、一昔前の「壊れやすい」というイメージが先行してか、ベンツ・BMWなどの欧州車に比べ値落ちのスピードが激しいのが現状です。しかし、中古車として見た場合はその点が逆に美味しいポイントになっています。
2007年式・2.6万キロ・328万円
2003年式・2.3万キロ・188万円
2003年式・6.6万キロ・113万円
第3位ト日産 スカイライン370GT
(2006〜2013)333馬力
外車だけでなく国産車の中にもハイパワーパフォーマンスのマッスルカーはあります。
日産のスカイライン370GTはV36型スカイラインセダンの中でももっとも高出力なモデルです。
2014年にV37型である現行型が登場したことから旧型の値下がりが注目されています。
V37型が13代目であり2006年から2013年まで展開されたV36型スカイラインは12代目となります。
V型6気筒エンジンを搭載する3.7Lモデルは370GTと呼ばれ最高出力333馬力にまで到達します。
全長4780mm/全幅1770mmと堂々のDセグメントのセダンで、フロントサスペンションにダブルウィッシュボーン、リアサスペンションにマルチリンクというコストを惜しまず投入された技術で最上級の仕様で国産スポーティセダンの最高峰の一角を担うクルマと言っていいでしょう。
新車で買うと400万円OVERの12代目スカイライン370GTも現行モデルの登場に伴い、お求めやすい値段になっています。
2009年式・4.6万キロ・135万円(タイプS)
2009年式・1.1万キロ・159万円(タイプP)
2010年式・0.8万キロ・238万円(タイプSP)
以上、高馬力マッスルカー特集でした!
エコカーブーム、低排気量、ハイブリッドが主流の現代においてこの手の車は敬遠されがちです。
安全運転は大前提ですが、アクセルを踏み込んだ瞬間に高鳴るエグゾーストと共にシートバックへ押し付けられる加速感はまさにヤミツキになりますよ。
様々な理由で2ドアのスポーツカーは乗れないという方も多いと思いますが、4ドアセダンにもこんな魅力的な車種が存在することを知っていてもらえればと思います。