iPad車載でカーナビ化!
・高解像度ディスプレイ
・直感的な操作
・最新かつ無料の地図アプリ
と数十万円する最新カーナビ機を遥かに超えるスペックを持つiPad。
需要が限られるカーナビとの生産台数差を考えれば当然のことではあるが、iPadを車内に実装できたらな…
と考える方も少なく無いのではないでしょうか?
でも実際に車載しようと思うと「どのモデルを選んだら?」「車両との接続は?」「充電問題は?」と疑問が満載ですよね。
実は私自身も最近カーナビ故障によりiPadを車載してカーナビとして使用しています。
その際の手順やポイントを整理してみましたので、各便利アイテムと併せてご紹介します。
①iPad選び
車載を前提にする場合はいくつかの条件があります。
セルラーモデルを選ぶ
iPadにはキャリアSIMが入るセルラーモデルとWi-Fiのみ対応の2タイプが存在します。
カーナビとしての機能を求めるなら必ずセルラーモデルを選択します。
Wi-FiモデルにはGPSの機能が備わっていないため、カーナビとして使うには難しいのが現実です。
Wi-Fiモデル用に外付けGPS受信器も売っていますが、接続が不安定だったり、別途GPSアンテナ設置場所が必要だったりとあまりお奨めできません。
キャリアはドコモ
また、iPadはDocomo対応品を推奨します。
後に出てきますが、格安SIMを使用して通信を行う場合にDocomo回線を使用している会社が多く、選択肢が豊富です。
16GBで十分
容量に関してはカーナビ+音楽程度の需要なら16GBで十分ですね。
映画やミュージックビデオをたくさん入れたい!という方なら64GB・128GBを選んでください。
miniがお奨め
車載を前提にした場合、画面が大きすぎると取り付け場所に苦労しますし、操作ボタンとの干渉など難しい問題が発生します。 さらにフルサイズは重量も増すため遠心力や振動で固定が非常に難しいのです。
iPadminiセルラーモデル(Docomo 16GB)
Wi-Fiモデル用外付けGPS受信機
②車両へ接続
Lightningケーブルで接続
車両との接続は「電源」と「音声」になります。
これを1本のケーブルで同時に満たしてくれるのがLogitec社から発売されている「LHC-ACI02」というアイテムです。
アップル社認証の正規商品で、シガーソケットからの充電と同時にLightningコネクタから音声取り出しが可能です。
実は数ある商品の中でもLightningコネクタから劣化の少ない音声を出力できる商品は極限られたアップル社認証商品のみです。
実売価格も10,000円以下ですので、アップル製品を車載する場合、他の選択肢はない!というくらい重宝しているものです。
LHC-ACI02
便利な延長ケーブル
そんな優れた「LHC-ACI02」ですが、少なからず欠点もあります。
その一つがケーブル長です。
大きな問題では無いですが、ケーブルが短く、取り回しが難しいので場合によってはCableJive社から発売されている「dockXtender」などを使用してLightningケーブルを延長すれば良いのです。
この延長ケーブルを使うことで肘掛けやダッシュボード内にDCソケットやグチャっとしたAUXケーブルを隠し、Lightningケーブルのみを露出させるという見せ方も可能です。
実はLightningの延長ケーブルも無数に出ていますが、そのほとんどが「充電のみ対応」した粗悪品です。
今回のように音声などデータ転送にも対応した延長ケーブルは私が調べた中ではこの「dockXtender」一択でした。
dockXtender
音質に拘るノイズカット
通常使用であればここまでで十分なのですが、音質に拘りを持つ方のためにもう一歩踏み込んだテクニックをご紹介します。
「LHC-ACI02」に限らず、シガーソケットから充電を行いながら音楽再生を行うと多くの場合、ノイズが発生します。
エンジンの回転数や速度におじて「キュイーン、キュイーン」という音がスピーカーから発生するもので俗に「オルタネーターノイズ」と呼ばれています。
原因の説明は割愛しますが、電源を取るソケットとAUX入力の音声ケーブルに細工をすることで概ね解消することができるのです。
カーオーディオ界で有名なオーディオテクニカ社より代表的な2商品を紹介します。
電源のノイズ対策
シガーソケット(車両側)の配線に割り込ませるタイプのノイズキャンセラーです。
音声ケーブルのノイズ対策
車両側へAUX入力する音声ケーブルに割り込ませるタイプのノイズキャンセラーです。
車両側にAUX入力が無い場合
車両側にAUX入力が無い場合、FMトランスミッターなどで音声を飛ばす方法もありますが、最近は1万円程度で上質なプレーヤーを買うことができます。
特にお奨めはオーディー機器で有名なパイオニアが展開するカーオーディオブランド「カロッチェリア」が販売するMVH-5200で、iPad/iPhoneのUSB接続やBluetoothによる音声伝送に対応しています。
安価なモデルではあるものの普通車の純正オーディオに比べれば格段に高性能なアンプを実装していますので音質UPにも大きな期待があります。
ちなみにUSB経由の接続にしてしまえば上記のノイズ問題も一気に解消されますので余裕がある方はデッキ交換も併せてチャレンジしてみてください!
また、もっと安くしたい!という方へBluetooth機能などを省いた廉価版MVH-3200(実売5,000円代)もリリースされているのでチェックしてみてください。
カロッツェリア MVH-5200
iPadの固定
次はiPad本体の固定方法です。
この固定がもっとも完成度を左右するポイントとなります。
ナビとして機能すればよい。
というのであれば、適当に選んだ市販のiPadフォルダを使用すればそれなりに快適に使えます。
ですが、内装の景観を損ねず、あたかも純正で付いていたかのような自然な設置をしたいと考えているのであればお奨めの方法があります。
MAGNETIC DASH MOUNT
コンパクトな本体と強力磁石&テープでがっちりと固定してくれます。
車載の場合は2つ使用して固定すると激しい振動でもビクともしません。
もちろん同期や持ち運びの際は磁石なので簡単に離脱することができますね!
Mountek(マウンテック)
こちらはCDのスロットルに固定するタイプで多くの車種で汎用的に設置できます。
ワンタッチで脱着できるので両面テープだとしても車両側には一切のダメージを与えたくない!という方にはお奨めの一品です。
④リモコンで快適な選曲
GoogleMapやYahooカーナビなどで地図起動中にiPadで再生している音楽を切り替えたりしたい場合に画面操作が必要になりますが、運転中に画面に集中するのは危険です。
そんな時に使えるのがiPhone用のBluetoothリモコンです。
選曲や一時停止はもちろん、ホームボタンもリモコンから操作できるので地図→ミュージックに切り替えをする際にも便利なリモコンです。
iRemote Shutter
⑤格安SIM導入でテザリング不要
冒頭で紹介したようにGPS機能付のセルラーモデルであればテザリングなどWi-Fi経由の通信でもカーナビとして使用することができます。
ですが、毎回ナビを使用するまえにテザリングの接続をしたりスマホ側の充電や通信量を気にしながら使うのもちょっと面倒ですよね…
実は昨今格安SIMの登場で月額数百円〜データ通信SIMを契約することができます。
正直、この値段で快適に車載iPadが使えるならアリ!ですね。
U-mobile データ通信SIM
いかがでしょうか?
元々モバイル目的で開発されたiPadを車載するので様々なハードルはあるものの、これだけの低価格でまるで近未来カーの純正カーナビ如くインストールすることができるのです。
純正・社外を問わずカーナビは30万〜40万円が相場ですのでこの価格感は非常に魅力的だと思います。
iPadが車内装に綺麗に溶けこんでいれば、友人を乗せた際も「なにこれ!初めてみた!」と感動されること間違いなしですよ!