中古車の相場について
中古車の相場とはおもしろいもので、その時代の流行りや地域・季節により大きく変動します。そんな相場にまつわる話を具体的な車種名を出しながら解説します。
流行り、人気による相場
ファッションに流行があるように車にも流行り廃りがある。
長期的なスパンで言えば、8〜10年前までは国産高級セダンは中古でも非常に人気があり、値段も落ちにくいとされていたが、昨今はガソリン高騰などの影響を受けてめっきり売れなくなってしまいました。
また、ピンポイントな車種だとTVドラマや映画で登場した車種に異様な人気が出るケースがある。とても分かりやすい例では、SMAPの木村拓哉さんが劇中で使用した車種は爆発的に人気がでるという事例があります。（キムタクバブルと呼び、キムタクが使用すると分かった瞬間に同車種を買い込む業者まで現れた）
中でも有名なので、トヨタ_ハイラックスやレクサス_SC430ですね。 ハイラックスはドラマ「プライド（2004年）」で使用されていたピックアプトラックで元々人気はあったものの以前とくらべて2～3割も高くなっていたと記憶しています。
SC430は「月の恋人（2010年）」で社長役の愛車として採用されました。このお陰で若いIT社長などはこぞってこのSCを買ったとか。さらに先代モデルであるソアラまで引きずられて値上がりしていたのには驚きました。
最近では「リッチマン・プアウーマン（2012年）」で小栗旬が使用していたレクサス_IS250Cにも似たような現象がおきていますね。
地域による相場
地域による需要の差は顕著で特に積雪地域では「雪道を走れるか」という点が重要になります。雪国ではSUVは特に需要が集中しますし、一般車でも四駆仕様のものでなくては売れないのです。
そのため、FRセダンなどは関東と比べると相場が下がる傾向があります。
時期による変動
これもよく聞く話かもしれませんが、オープンカーは春～夏に掛けて売れます。
冬と夏では10～20％も価格差がでるケースもあり、冬に買ったオープンカーを夏に売ったら「買った値段で売れた」という例もあります。
また、同車種の新型が出る（または予定が発表される）ときは一気に売値が下落します。
車のモデルチェンジは大抵4〜5年スパンですので愛車のモデルチェンジ情報にはアンテナを張っておきモデルチェンジ前に売ってしまうのもひとつの手でしょう。
